シリンダー・ピストンを換えてみよう

原付スクーターのほとんどが2サイクルエンジンを搭載しています。
構造が4サイクルに比べて簡単だし、2工程で1回爆発するので4サイクルエンジンに比べ
パワーが出る、などの理由からでしょうか。構造が簡単なので、自分の様なしろうとにも
シリンダーやピストンの交換が出来ます。(エンジンは最重要パーツです。自信のない方は
無理をせずにショップでやってもらって下さい。もし自分でメンテナンスされる場合は、
メーカー発行のサービスマニュアル等を熟読し、適正な工具を使用して慎重に作業を
行ってください。自己責任での作業をお願いします。ページ作者は責任を負いません)


という訳で、シリンダー&ピストンを換えてみよう!


@カウルを外す

 とりあえず外装を全部外してしまいましょう。
 シート、マフラー、サイドカウル、ステップ等全部外してしまいます。
 このとき順番と場所、使用するビス類はメモしておくと後で
 困りません。
A強制空冷ファンカバーを外す

 マフラー側に付いている黒い樹脂製のカバーです。
 ネジがめちゃくちゃ硬い場合があります。最初は簡単には外れて
 くれません。一番太いドライバーで一気にグッと力を入れて
 ナメないように外しましょう。ついでにオイルタンクも外して
 しまいましょう。(オイルパイプは抜かない)
Bとにかく外せる物は外す

 シリンダー部分はなるべくむき出しにしておいた方が作業が楽
 です。カウルを剥いたついでに長年積もったホコリ・オイル
 等の汚れをキレイに洗車しちゃいましょう。洗車をしながら
 細部を見ていくと見落としていた不具合も見つけられるし、
 愛車の構造がよく分かります。
Cシリンダーヘッドを外す

 まずプラグコードを引き抜き、プラグを外します。この際だから
 プラグも新品にしちゃいましょう。ネジ部をナメないように
 慎重に。シリンダーヘッドは4個のナットでとまっています。
 同じくナメないように慎重に外しましょう。ナットが外れれば
 シリンダーヘッドは手で抜けます。無理にこじったりしない
 ようにして下さいね。圧縮もれの原因になりますので。
Dシリンダーを外す

 シリンダーヘッドが外れれば、シリンダーは手で引き抜く事が
 出来ます。この時、シリンダーヘッドとの間には金属製の
 ヘッドガスケット、クランクケースとの間にはベースガス
 ケットが入っています。これらは基本的に再使用しません。
 ですから、エンジンをバラす前にガスケット類は全部買って
 おきましょう。え?もう遅い?(^^;;
Eピストンを外す

 ピストンはコンロッドにピストンピンでとまっています。ピストン
 ピンを外すにはピストンピンサークリップという小さな針金状の
 クリップを外さなければいけません。これはバネになっています
 ので外す前にクランクケース内に跳ねて入ってしまうのを防ぐ
 ため、綺麗なウエス等でクランクケースの開口を塞ぐのを忘れ
 ないでください。片方のピストンピンサークリップをラジオペンチで
 外したら、ピストンピンは横に抜けます。力を入れすぎると
 コンロッドやクランクに深刻なダメージを与える恐れがあります。
 やさしく扱いましょう。コンロッドのピストンピンが入る部分
 にはローラーベアリングが挿入されています。再使用しますので
 無くさない様にして下さい。
 ピストンピンを抜いたらピストンは外れます。
F新しいピストンを組み付ける

 まず新しいピストンにピストンリングを取り付けます。2本リング
 の場合下のリングから入れます。トップリングとセカンドリングが
 区別されている場合がありますので注意して下さい。ピストン
 リングの溝にはリングの回り止め用にノックピンというポッチが
 付いていますので、リングの切れ目をそこに合わせます。これを
 知らないと一生シリンダーに入ってくれません(^^;;
 リングを組む前に溝に2ストオイルをたっぷりかけます。そしたら
 コンロッドにベアリングを入れ、ピストンピンでピストンをとめ
 ます。オイルをたっぷり塗ってあげてください。ピストンが所定
 の位置についたらサークリップを取り付けます。サークリップは
 新しい物を必ず使用して下さい。両方に付けるのを忘れずに。
 (片方はあらかじめ付けておきます)



組み付けは逆の手順です。ピストンリングを手で縮めながらシリンダーを挿入します。決して無理な力を
加えないように注意しましょう。あらかじめシリンダーにも2ストオイルをたっぷりかけておいてください。
あ、ベースガスケットを入れるのを忘れずに。
シリンダーのスカート部がクランクケースに納まったら、とりあえず2〜3回キックペダルを軽く手で押して
センターを出します。次にヘッドガスケットを入れ、シリンダーヘッドを取り付けます。手で4個のナットを
仮締めしたら工具で締める前にもう1度キックペダルを動かしてシリンダーがセンターに納まっているのを
確認します。そして、工具で均一にナットをしめて行きます。ここではトルクレンチを使用して下さい。
サービスマニュアルに規定トルクが記載されています。完全に締める前にもう1度キックしてセンターを
確認しましょう。規定トルクで締め付けたら、プラグを取り付けて終了!最初はたっぷりオイルをかけて
しまったのでエンジンはかかりにくいと思います。ヤケを起こさないようにして下さいね(^^;;
また、必ず慣らし運転をしてあげて下さいね。



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