ファイナルギアを換えてみよう

ファイナルギアは後輪と結ばれていて、プーリーからVベルトを介して
伝わった駆動力を最終減速し、後輪を回すための歯車です。
このファイナルギアのギア比を変更することにより、加速重視になったり
最高速重視になったりします。通常は「ハイギア」として売られている
社外品を取付け、最高速をアップする改造が一般的ですね。
そこで、ノーマルギアを外してハイギアに交換する手順をご紹介します。
実際の作業においては、サービスマニュアルを熟読の上ご自分の
責任で作業を行って下さいね。


@ハイギアを用意する

 まずこれがなければ話になりません(笑)
 通常、ギアとガスケットが同梱されています。
 この他に、ギアオイルも用意しておきましょう。
 無ければ、5W-50程度の4stオイルでもOKです。
 あと、オイルシールとサークリップも交換が
 必要です。(筆者は実は未交換(^^;;  )
A駆動系を外す

 クランクケースカバー、プーリー、ベルト、クラッチAssyの
 順に外します。駆動系を換えてみようのページをご参照下さい。
 写真ではふっ散らかってますが、部品を無くさないためにも
 また油脂汚れが付かないようにするためにも整理して置いて
 おきましょう(^^;;
Bギアオイルを抜く

 まずクランクケース上部の手で回せる樹脂製キャップを外します。
 (ギアオイル注入口)その後、下に廃油受けを置いてクランクケース
 下部のドレンボルトを外してギアオイルを抜きます。完全には
 抜けないかもしれませんが、バイクを傾けたりして出来るだけ
 抜いておきましょう。あとあと楽になります。
Cギアケースカバーを外す

 カバー取付ボルト5本を外し、カバーを外します。ボルトは恐らく
 非常に堅いので、押し9・回し1位の力でクッ!と回しましょう。
 ガスケットが破れてしまったら、丁寧に取り除いて下さい。
 カスが残っていたりするとオイル洩れの原因になります。1箇所
 だけダウエルピン(筒状の金属)がボルト部に入ってますので、
 無くさないようにして下さいね。
Dメインアクスルギアを外す

 右写真の歯車のうち、銀色の方がメインアクスルギアです。
 この歯車は手で簡単に抜けます。その後ろ隣りにある黒い
 ギアはドライブアクスルギアです。後輪につながっていますので
 こちらは簡単には抜けません。
Eプライマリードライブギアを外す

 クラッチにつながっているのがプライマリードライブギアです。
 ギアケースカバーに組み込まれています。これを外すには
 まず右図のボルトを外すのを忘れないようにして下さい。
 このボルトを外したら、プラハンマー等でクラッチ側から軽く
 叩くとベアリングごと外れます。この時オイルシールは
 ギアケースカバーに残りますが、ここをバラした場合には交換が
 必要な部品です。注意して下さい。(サービスマニュアル参照)
Fベアリングを外す

 プライマリードライブギアからベアリングを外す時、やみくもに
 叩いても絶対に外れません。サークリップ(Cリング)が付いて
 いるからです。これを外すには専用のプライヤーがあります。
 (右図参照)
 このプライヤーはホームセンター等で1500円位で
 売っています。
 Cリングを外せばベアリングは簡単に抜けます。ゴミ等が付着
 しないように、綺麗なウエス等にくるんで置いておきましょう。
 再取付時は、サークリップは新しい物を使用して下さい。
Gプライマリードライブギアを取り付ける

 新しいプライマリードライブギアにベアリングを入れ、新しい
 サークリップ(Cリング)を取り付けます。そしてギアケースカバー
 に挿入し、プラハンマーで軽く叩きながらオイルシールに
 入れていきます(右図参照)
 強く叩きすぎると破損しますので慎重に。また、垂直に入れ
 ないと震動が発生したり、最悪駆動系が壊れます。
 あせらず慎重に作業を行いましょう。ベアリングにゴミが
 入らないように、綺麗なウエス等を被せて叩くと良いでしょう。
H元通りに組み付ける

 外す手順とは逆に組み付けていきます。新しいガスケットを
 破らないように注意しましょう。ギアケースカバーまで取付が
 終わったら、パーツクリーナー等でクランクケース内を洗浄
 しましょう。駆動系に油脂分は大敵です。(右図参照)
 プーリー等駆動系を復旧する時も同様にパーツクリーナーで
 洗浄しましょう。



最後にミッションオイルを入れて完成です。うっかりこぼしてリアブレーキにかかったりしたら大変です。
注意しましょう。ゾイルなどのオイル添加剤を一緒に適量入れるとロスが少なくなるなんて話もありますね。
キタコのハイギアで最高速が5〜7km/hくらいアップするはずです。(公道での速度違反に注意しましょう)



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