駆動系を換えてみよう

駆動系には前後に2組の「プーリー」が入っています。エンジンにつながっている方が
「プライマリーシープ」、後輪につながっている方が「セカンダリーシープ」と言います。
通常あちこちで耳にする「プーリー交換」とか「カメファクのプーリー」などという時は
通常エンジンにつながっている「プライマリーシープ」を指します。
このプライマリーシープの形状や中に入っているウェイトローラーの重さを変えることにより
最高速が伸びたり加速が良くなったりします。一般的に、ウェイトローラーの重さを重くすると
最高速に重点がおかれ、軽くすると加速に重点がおかれるセッティングになります。
ただ、いたずらに重くしたり軽くしたりしてもかえって遅くなったりしますので、
セッティング範囲を見極めましょう。まずはノーマル状態での最高速を覚えておき、
最高速が落ちない範囲でウェイトローラーを軽くする
のが一般的なセッティングでしょうか。
チャンバーやスポーツマフラーを入れたり、ボアアップしたりしてもウェイトローラーの
重さは変えないといけません。排気系を変更したらおよその目安はノーマルの半分の
重量くらいでしょう。(7g×6個がノーマルなら7g×3個とか)

という訳で、まずはプーリーを換えてみよう!


@キックペダルを外す

 大抵のスクーターはキックペダルが10ミリのボルトで止まって
 います。このボルトを外してクラッチペダルを引き抜きます。
 (結構硬いかも)
Aクランクケースカバーを外す

 銀色のアルミ製のカバーを外します。+ネジのボルトで止まって
 います。ただ、このネジがめちゃくちゃ硬いです。最初は簡単
 には外れてくれません。一番太いドライバーで一気にグッと
 力を入れてナメないように外しましょう。外すときにガスケット
 を破らないように注意してくださいね。
Bドライブフェイスを外す

 次にドライブフェイスを外します。ここでは特殊工具が必要です。
 普通はプーリーホルダー(車のオイルフィルターレンチの様な
 もの)をドライブフェイスにかけ、17のメガネを使って外し
 ます。が、YAMAHA車の場合キタコから出ている右図の様な
 ホルダーを使うと楽に外せます。但しこの場合17のメガネ
 では外せません(届かない)のでディープソケットが必要に
 なります。(右図)このナットもかなり硬いはずですので、
 ナメないように注意しましょう。このナットを外せばドライブ
 フェイス(YAMAHAでは正式にはプライマリーフィクスドシープ
 と呼んでいます)が外れます。
CVベルトを外す

 ドライブフェイスが外れれば、Vベルトは手で外せます。無理な力
 を加えずに外しましょう。外れにくかったらセカンダリーシープ
 側でクラッチセンタースプリングを手で縮めれば外しやすくなり
 ます。その時、(駆動系を扱うとき全般で共通していますが)
 グリスなどの油脂分を決して付けないようにしましょう。滑りの
 原因になります。もし付けてしまったらパーツクリーナー
 (無ければガソリンでも可・火気注意)で綺麗に除去しましょう。
Dプーリーを外す

 Vベルトが外れれば、プーリー及びプーリーボス(カラー)は手で
 引き抜く事が出来ます。プーリーボスに付属してる薄いワッシャー
 を無くさない様に外しましょう。油脂分に気を付けて。
Eウェイトローラーを交換する

 ウェイトローラーはポッシュやデイトナ等、各メーカーから色んな
 重さが出ています。YAMAHAやHONDA等バイクメーカーごとに
 サイズが違いますので注意しましょう。ウェイトローラーは
 消耗品です。使っているうちにどんどん減っていきます。交換
 するときは6個全部交換しましょう。バランスが崩れて最悪の
 場合クランクシャフトに深刻なダメージを喰らう恐れがあります。
 また、セッティングによっては7g×3個+6.5g×3個という
 ように3こずつ重さを変える場合がありますが、その時は互い違い
 に入れるのを忘れずに。(やはりバランスの問題です)入れる前に
 専用グリスをごく薄く塗りましょう。耐久性が違います。



組み付けは逆の手順です。クランクシャフトのギザギザをナメないように
注意しましょう。ナメてしまうと最悪はクランクシャフト交換です。
ハッキリ言って高いです。泣けるほど。(作者は幸い未経験ですが)
ウェイトローラーのセッティングは面倒かもしれませんが、やればやるほど
面白くなってきます。0.5g重さを変えるだけで違いが出ますからね。
なお、作者の主観ですが、性能の良かったプーリーは
@ZERO
Aポッシュ
です。悪かったのはキタコでした。高速は伸びるんだけど低中速が×。
カメファクは対応品が出てないので試していません。
ただ、いい噂をよく聞きますね。
ちなみに、ハイスピードプーリーという商品名で出ているプーリーは、最高速
だけを考えればどれも一緒です。ハッキリ言って。あとは加速の善し悪しでしょう。
微妙な違いはありますが、プーリーのメーカーを変えたからって劇的には速くなりませんよ。


表紙へGO!