エンジン腰下の割り組み・クランク交換手順


ここではグランドアクシス系4VPエンジンの腰下(クランクケース)を使って
クランクの交換手順を公開します。
あくまでも個人の素人作業なので、内燃機屋さんなどプロの目から見たら
ツッコミどころ満載かもしれませんが、素人作業という事で暖かく見守って下さい(^^;

今回はKN企画さんの51.5mmクランクを使用します。




まずエンジンを車体から降ろしてこの状態にして下さい。
シュラウド、ファン、シリンダーなども外しておきます。





駆動系側はこの状態。





充電インパクトを使ってフライホイールのナットを外します。
チューンやセッティングを頻繁に行う方は是非充電インパクトを買いましょう!
最近はホームセンターなどで1万円以下で買えますよ♪





グランドアクシス100のフライホイールは、他のYAMAHA規制後車両と同様に
フライホイール内側に内ネジが切ってありません。よって写真の様な専用工具を
使ってフライホイールを外す必要があります。最近はヤフオクでも専用工具が出てますね。
こういった工具がないとフライホイールは外せません。





無事フライホイールが外せました。
次はこのローターベースです。ビス2本を外せば手で抜けます。





ローターベースを外すとこの状態。オイルポンプ部をカバーするガスケットが
ついています。これは手で破らないように外して下さい。





ペリッと剥がすとこの状態。クランクの周りについている白い円盤は
オイルポンプを駆動するウォームギアです。
それに接しているのがオイルポンプ。グリスが充填してあるのが見えますね。





オイルポンプを外す前に、白い樹脂製ウォームギアを外すためにサークリップを
外す必要があります。写真のようなCリングプライヤーを使って外します。





サークリップが外れたら、ウォームギアは手で抜くことが出来ます。





ウォームギアが外れるとこの状態。奥にオイルシールが見えてきました。





おっと、忘れずにウッドラフ・キーを外しておきましょう。
クランクに取り付けてある半月状の金具です。手で抜けます。
これはフライホイールの位置を決めるために付いています。





クランクの奥に細い丸棒が見えますよね?これはウォームギアの位置を決める
ピンです。これも忘れずに外しておきましょう。手で抜けます。





さぁオイルポンプを外します。写真の様に4VPエンジンは六角レンチ(4mm)を
使ってボルトを外します。50cc系エンジンはプラスドライバーを使います。
なお、5FA2型以降はボルト1本、その他規制前車両は2本で固定されています。





これでフライホイール側は準備オッケ〜です。
あ、まだピストン外してないや(^^;





今度は駆動系側です。プーリー類を外しましょう。
ここでも充電インパクトが大活躍です♪





クランク割り組みをされる方なら駆動系はバラし慣れてますよね?
よって割愛します(^^;  ここまでバラして下さい。
オイルシールを固定する金具がまだ付いていますね。このビスはめっちゃ固いので
インパクト使って外す方が無難です。+3のビットを使うことをお忘れ無く!





はい、これで駆動系側もオッケ〜♪ 準備完了です!





割り組みに使う工具です。この工具自体の商品名はギアプーラー。
KN企画さんでも同様な工具を販売してますね。





あ、忘れてました。(こればっかり) センタースタンドも外さなきゃ。
写真の部分のピンを抜いてセンスタのシャフトを抜きます。
バネはシャフトを抜いてからの方が外しやすいです。





貫通ドライバーを使ってコンコンコン・・・っと。





さぁいよいよ腰下を割ります。まず5mmの六角レンチで6本のボルトを外します。





はい、外れましたね。この位置を良く覚えて下さい。外し忘れの無いように♪





まずギアプーラーの長ボルトを写真の位置に奥までねじ込みます。
お、いつの間にかピストンが外れてる。笑





次に写真の様に治具を取り付けます。クランク両側の長ボルトの締め具合を確認し、
治具がクランクに対して水平になるよう気を付けて下さい。
真ん中の黒いボルトを17mmのラチェットでゆっくり締めて行きます。





コンッ!と音がしてクランクケースが分離してきました♪
そのまま確実に黒ボルトを締めて行きます。





すると、フライホイール側のクランクケースが外れます。
普通はクランクにベアリングが残るのですが、今回はケース側に残っちゃいました。





ベアリングがケースに残ってしまったら、慌てずにまずオイルシールを外します。





あとはマイナスの貫通ドライバーを使ってハンマーでオイルシール側から叩いて抜きます。
どうせ使わないベアリングですから・・・(^^;





はい、無事外れました。しかしこのエンジン、低走行なのでベアリングも新品同様だ〜





次に駆動系側から攻めます。同様に長ボルトを写真の位置にキッチリねじ込みます。





同じ手順で真ん中の黒いボルトをラチェットで締めていきます。





やった〜、無事クランクが外れました!今度はちゃんとクランクにベアリングが
残っていますね。





さぁこれから組み付けに入ります。まず新品ベアリングを用意します。
6205という型番のベアリングを用意して下さい。





ここからは邪道な組み付け方法です。自分はいつもケースを暖めたりせず
ハンマーで打ち込んでしまいます。特に問題は無い様です。
写真のように、古いベアリングを治具代わりにします。





叩き始めは軽く均一に叩いていきます。水平をつねに見ながら慎重に。
半分くらい入ったら、力を徐々に強くしていきます。
奥までキッチリ入ると、叩く音と手応えが明らかに変わります。
特に音が、コンコンコン、からバチンバチンバチン!という音に変わります。





これが奥まで入った状態。ケースのツラから若干ベアリングが出ている様な感じです。





今度は駆動系側のケースにベアリングを打ち込みますが、その前に。
今回51.5mmのクランクを組みますが、51.5mmクランクの場合はケースを
一部切削する必要があります。コンロッドの大端側が干渉してしまうんです。
写真の黄色い円内をリューターで削ります。





こんな感じで削ります。必要に応じてクランクを実際に差し込んで回転させ、 干渉チェックをしながら慎重に削って下さい。





上から見るとこんな感じです。





さて、先ほどと同じ手順でベアリングをたたき込みます。
これでベアリング取付完了〜\(^0^)/





さて、いよいよクランクを挿入します。
写真のインストーラーは同じくKN企画さんのものです。





組み付けは駆動系側から行った方がやりやすいです。
まずクランクに写真のとおり部品を入れます。





次にクランクを引っ張るための部品をクランクにねじ込みます。
手締めでオッケ〜です。





次に、インストーラーを最初に入れた部品にねじ込みます。
これも手締めでオッケ〜です。





最後にインストーラーのアウターを入れます。





インストール前にコンロッドの位置を確認して下さい。
写真の様な位置だとコンロッドが曲がっちゃいますよ!





インストーラーの締め付けナットをモンキー等で締めていきます。
この時、ネジ山の負担を軽くするためグリスアップしておいた方が良いです。





最後まで締めずに、写真の位置くらいまでで一旦止めておきます。
あとから微調整しますので。





次にフライホイール側です。組み付け前に液体ガスケットを合わせ面に
まんべんなく塗布します。細かい部分に塗り忘れの無い様に!





フライホイール側もこれくらいで止めておきましょう。
あとは、再度駆動系側から少し引っ張って、またフライホイール側から・・・
という感じで、クランクの回り具合を確認しながら慎重に引っ張っていきます。





はい、これで均等にインストールが完了しました♪
やったね!





最後に、さっき外したオイルシールを新品に交換しましょう。





自分は写真の様に20mmの塩ビ管を利用してオイルシールを入れてます。
HIVPを使うのが一応こだわり。笑





組み上がったら最後にエンジンハンガーのシャフトを入れます。
入れる前にオイルをさしておくと楽に入れられます。





クランクに残ってしまったベアリングは、割り用のギアプーラーで
外すことが出来ます。これでこのクランクは再使用出来ますよ♪



という感じで、一部はしょってしまいましたが無事クランク組み付けが完了しました。
冒頭で書いたとおり素人作業なので、参考にされる時は自己責任でお願いしますね♪
何かご質問があったら掲示板にお書き下さい!


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